すみだトリフォニーホールに、フジコ ヘミングさんのリサイタルを聴きに来ました。
足を怪我されたとの事で、登場シーンは真っ暗に。返って危ないのでは…とか、ペダルは大丈夫なのかな…とかの心配は一曲目のシューベルトから吹っ飛んでしまいました。今日のフジコさんはいつにも増して音が良い! 二曲目 ラヴェルの「亡き女王の為のパヴァーヌ」は優しい音に包まれた悲しみが伝わってきます。
ショパンの「革命」はそうきたかの音の厚み、鍵盤を叩きつけてるように見えるのに柔らかい音が響きます。こんな「革命」はちょっと他では聴くことはできないですよね、ミスタッチすら心地良く響いていました。
休憩を挟んで、モーツァルトの「トルコ行進曲」から最後のリスト「ラ カンパネラ」までどんどん指が、音色が、凄くなりすぎです。
フジコさんの演奏は本当に自由で楽しい、去年のカンパネラとは全然違う。
80歳を過ぎても進化し続けるなんて感動しかありませんでした。
幸せな1日でした。